※2022.9.24現在、再入荷しました。前回入荷のなかった Clear White, Brick Red も同時入荷。










KAMPAI GEARWORKS / IPA

“Simple is best” その言葉がしっくりくるバックパック。

27Lと絶妙な最大容量。昔と違い現在の装備は軽量化が進んでいるので、最新の軽量装備が揃っている人には泊まり装備でも十分にこのサイズに収めることができる。むしろこのくらいの方がパシッとパッキングが決まってシルエットが美しいし、格好良い。勿論、パッキング技術は必須。でっかいザックをスカスカで背負っている人をたまに見ますが、あれは背負い心地も悪くなるし、見た目も格好悪いのであまり宜しくない。バックパックに関しては、大は小を兼ねない。その山行に合ったバックパックを選択することが最もその山行を楽にする。私はそう思います。必然的にザックは増えていくものなのです。ロールトップなので巻けば20L程度でも使用可能。この辺はロールトップの利点。

フロント、サイド、ボトムポケットに使われている Stretch Mesh Dyneema はストレッチメッシュ程の伸縮性はありませんが、耐摩耗性に非常に優れ、撥水性も持ち合わせているので、藪漕ぎや岩稜帯でも安心して突っ込めます。サイドポケット(Grid Black)は、他カラーの IPA と違いマチがない仕様なので容量は少し減りますし、正直背負いながらサイドポケットからの物の出し入れはしにくいです。しかし、それは逆に言えば激しい動きの中でも荷物を落とす心配がないのと、マチがないということはテンカラロッドやトレッキングポール、テントポール等の長ものをスマートに収納することができるという利点もあります。これは私が求めていた理想のサイドポケットで、急峻な日本のフィールドで非常にマッチするでしょう(Brick Red, Clear White は通常のサイドポケット仕様で、500mlペットボトルが余裕を持って2本収納できます)。ボトムポケットは500mlペットボトルが1本入るくらいの容量で、パックを背負ったままアクセス可能。上部、下部からアクセスする仕様なので、グローブやウインドシェル、ペットボトル等の収納がお薦め。背面には取り出し可能な厚さ4mmの背面マットが付属。因みに、サーマレストのZシートがシンデレラフィットなので私はこちらを入れていますが、かなり調子良いです。

IPA は、細めの逆三角形シルエットによって、背中の中心上部にバランスを置く設計により歩行時のブレを軽減します。ウエストベルトは付いていませんが、ループがあるので必要な場合はご自身でカスタムしてください。フィッティングに関しては、バックパック背面の長さが約40cmのワインサイズ展開の為、全ての方にフィットするモデルではありません。必ずフィッティングされることをお勧めします。また、パッキング技術もフィッティングに影響しますので、そちらも勉強すると良いでしょう。何でも聞いてください。推奨パックウェイトは8kgですので、入れすぎにも注意が必要です。

僭越ながら、このバックパック(Grid Black)の制作に関して色々と提案させていただきました。少しコアなモデルとなりましたが、必要とされる方には最高のバックパックになることは間違いないでしょう。また、IPA にはショルダーボトルポケットは付いていません。あんなに便利なものを敢えて付けない理由はあるのでしょうか?製作者に聞くと、ショルダーボトルポケットは最も頻繁にアクセスするので、劣化が早く破れやすい。そして、修理するとなるとかなりバラさないと修理ができない…、とのこと。確かに、納得です。でも安心してください、後付のショルダーボトルポケットがございますので、こちらもご検討ください。

少量入荷ですので、気になる方はお早めにどうぞ!